「真の道をいく人は、肉眼をおいて心眼を開けよ」とのみ教えは、現代人にとってはピン!と来にくいかもしれない。
人は目の前のことしか見えておらず、行動の範囲内で見聞きしたものしか信じないし、それ以外の世界があることにも気付けないことが多い。現代では、それが普通なのかもしれない。
世界地図を広げると、自分がいる場所はほんの点にしか過ぎず、見えていないこと、知らない世界が圧倒的なことに気付かされる。そこで初めて、自分は目の前のことしか見ていないことに気付く。
心眼とは何か?心の眼、心で見聞きすること、感じることだろう。
実際には見えていない、森羅万象の営み、他者の働き、人の思いや願い…といった事柄に思いを馳せると、自分は見えざる多くの力、働きに守られ、生かされていることに気付き、感謝する思いが芽生えてくる。
今抱えている苦しみや悲しみだけに捉われていると、その裏側にある恵まれていること、幸せな事柄を見落としてしまう。目に見える光景だけではなく、心の眼を開いて世界を見渡してみると、更なる幸せな世界が広がっていることに気付ける。
信心させていただく者は、心の眼を見開いて、神様が指し示す「真の道」を歩んでいけるようになりたいものだ。(編集子)
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